自殺をしたいと思う人をどう思いとどまらせることについて。
究極のエゴイズムだ(含こっちだって死にたい)、と伝える以外のことって他人が何か影響を与えうる行動ってなんかあるんだろうか。
それにしても、世の中、そういう答えのない、倫理にまつわる命題を投げかけて、感情ではなく論理的に回答してくれる機会ってあんまりないよなと思ってる。
自殺をしたいと思う人をどう思いとどまらせることについて。
究極のエゴイズムだ(含こっちだって死にたい)、と伝える以外のことって他人が何か影響を与えうる行動ってなんかあるんだろうか。
それにしても、世の中、そういう答えのない、倫理にまつわる命題を投げかけて、感情ではなく論理的に回答してくれる機会ってあんまりないよなと思ってる。
初めて、わりと、納得した。
「なぜ自殺してはいけないのか」を、「なぜ人を殺してはいけないのか」でも使える説明“以外”で説明してください。(例:「家族・友人が悲しむ」「社会が成立しなくなる」などは、ナシとします)
説明できない・いけない理由はない・ケースバイケース、という類の回答はご遠慮ください。
michiakiさん、前回の回答を覚えてもらっていたようで恐縮です。関心ある領域の質問なのでつい回答したい欲求を抑えられずに答えています。
とりあえず『自殺禁忌と殺人禁忌の差異』という観点から、前回の回答に若干の補足をしたいと思います。
自殺と殺人の禁止にある共通価値……『生命の尊厳・苦痛と絶望の伝播の回避・社会秩序の維持』
自殺の禁止のみに見られる特徴……自分で自分の生命を奪うことを禁じる。
殺人の禁止のみに見られる特徴……ある人が別の人の生命を奪うことを禁じる。
ここで注目すべきは、他殺の身体への実質的被害は他者に及ぼされ、『他殺を容認すれば、私が殺されるかもしれない』リスクを背負わなければならないということです。
一方で、自殺はその関係者に精神的被害を与えたり、社会的機能(労働単位としての機能)を損耗しますが、『自殺を容認しても、私が殺される』リスクを背負う必要はありません。
故に、殺人禁忌が『相互契約的倫理(私も殺さないから、あなたも殺してはならない)』である一方で、自殺禁忌は『自己信念的倫理(私は、他者との人間関係・社会的義務・生命の尊厳など種々の理由により生きなければならないから自殺はしてはならない。)』に過ぎないと言えます。
つまり、殺人禁忌は『殺す主体の生命と幸福』のために『殺される他者の生命と幸福』を奪う行為ですから、殺人に対しては法定刑を科して懲罰し、社会的な制裁を与えることがありますが、自殺禁忌は『殺す主体の生命と幸福』を自分自身(主体者)で奪いとる行為ですから公的な罰則や制裁を科すことはできず、その必要性もありません。
殺人禁忌は『相互契約的倫理』ですから、強制的に守らせられる善悪ですが、自殺禁忌は『自己信念的倫理』ですから、自分が自分の生命と人生を肯定するか、親愛なる他者の為に嫌々ながらでも生きることを選択するかしなければ強制力を持ちません。
殺人も自殺もその禁止の究極的根拠は『社会・共同体の存続維持を図る為』であることに疑いはありません。ただ、それら両者には質的な差異があります。
殺人は『怨恨と復讐の連鎖』を止めるために禁じられますが、自殺は『悲哀と虚無の連鎖』を止めるために禁じられるということです。
殺人禁忌は『積極的な利己主義者が、他者の権利を侵害する行為を禁じるもの』であり、自殺禁忌は『消極的なニヒリストが、社会全体に「生きていることは苦痛ばかりで無意味だから死んだ方が良い」という空虚な価値観を飛散・流行させる行為を禁じるもの』といえるのではないかという暫定的な結論に達しました。
すごい。なんの需要もないエントリを書き始めたぞ。なりたくてなるもんじゃねえって気がするぞ。
いや、なんかこのあいだTLでちょっとしたやりとりがありまして、そういえば、こういう基本的なことってあんまり書いたことないような気がするなーと。
それと、前からの状況ですけど、競合の激化がちょっとひどすぎる。そんな状況でなにも知らずにオーナーになっちゃいましたー的な人が増えるとあんまりよくないなーと。昔から思ってたことではあるんですけど、なんにも知らない素人さんが入ってきて、それでうまく行くみたいな時代ってとうの昔に終わってます。まあ、知識があって、かつ熱心な人ならそうでもないんでしょうが(成功事例だってたくさんあるはずです)、だれでもできますよー的なものではない、ということです。
本部の側で教えてくれることについては書きません。あと、条件として妻帯者である必要があるとか、そういう調べればわかることについても書きません。今回書くのは、経験的に「これはだれも教えてくれないなー」ということです。
で、さて。
まずは基本的なことから。
コンビニはフランチャイズシステムというものでできてます。フランチャイズってのはなにかっていうと、店の経営のノウハウとか物流だとか、そういう「素人じゃちょっと手に入れにくい」ものをチェーン本部という組織が提供してくれるかわりに、利益からごっそりと本部が持ってってしまう、というシステムのことです。この「ごっそり」なんですが、チェーンによって比率は違います。この数字って公表されてたっけな。大雑把にいうと、某最大手チェーンはやばいくらい持ってかれる、と思っていいです。まあ、やばいくらい持ってかれることの見返りってのはとうぜんあって、基本的には本部が持ってく比率が高いほど、店に対する本部の指導は手厚いと思っていいんじゃないでしょうか。あー、現場で働いてる人には異論あるでしょうけど、とりあえずは傾向としてはそうだ、というふうに思っといてください。でないと話進まない。
あとですね、某最大手チェーンがそこまで強気だってのにはほかにも理由がありまして、単純にいって、売上高いからです。昔ほどの殿様状態ではなくなってるとは思いますけど、看板(と、そのチェーンが持ってる商品力だとかノウハウだとか)の力ってのはけっこうでかい。チェーンごとの平均日商ってやつがあります。この数字って確か公表されてると思ったんですけど、要するに、同じ場所に同じ条件で店を作ったとしても、看板が違うってだけで売上に差が出るってことです。あー、なんか簡単にぐぐったら数字出てましたね。ただしこの数字は2003年度のもので、いまは某最大手チェーンと追う二社の差はこれより(かなり)縮まってると思っていただいてけっこうです。ちなみにオーナーの実質的な収入となると、平均日商ほどの違いは出ないんじゃないかなーと思いますけど、どうなんでしょ、そのへん。
なんで、オーナーになりたいと思ったところで、まずはチェーン選びからですね。
チェーンごとの特色っていうと……いまはそこまで明確になってんのかなあ……。ともあれ、競合が激化した結果、三大チェーンに集約されてきてることはまちがいないです。某最大手チェーンを除けば、あとの2つはそんなに内部的には差がないと思うんだけど、どうなんだろ。俺、いま自分がやってるチェーン以外の内部事情ってほとんど知らないんですよねー、横のつながりないから。
俺の持ってるイメージだと、某最大手チェーンは本部の締め付けが強いけど、商品力だなんだで勝負できる部分はかなり強い。本部が持ってく金が多いぶん、支援とかの施策も手厚い、ギフトとかクリスマスケーキの予約なんかの催事については相当の熱心さを要求される、こんなとこでしょうか。
某青いチェーンだと、野菜だとかデザートだとかからあげだとか、変にキラーアイテムが多い印象ですね。
某緑色のチェーンってほとんど印象にないんですが、ここんとこずいぶんと業績を伸ばしてることから考えても、なんかいろいろがんばってるんでしょうねえ……雑誌なんか読む限りだと、人の育成には全社的に取り組んでるみたいな印象ですが。あとあのパスタの強さだけは解せん。
……と、ここには説明必要ですね。アルバイトの育成って話だと、基本的にはオーナー任せなんですよ。小なりとも個人事業主で「自分の店」ってことなんで。ただし、実際には店を運営するためのシステムって、コンビニの場合、ほとんど本部が構築するわけですし、全体的にオペレーションは統一していこうね、っていう力学を持ってる以上は、本部がかりで人を育成していくシステムってのもあっていいんじゃないのって話で、緑色のチェーンはそのへんがんばってる「らしい」ということです。詳しくは知らん。
あと、特徴のあるところだと、カウンターフーズがやたら充実してるミニストップですとか、神奈川ローカルに近いですけど、催事と接客をアホみたいにがんばってるスリーエフだとかですね。
ただまあ、いまからオーナーやるなら、やっぱ三大チェーンが無難だと思うなあ……。
そんでですね。
実務経験は絶対にあったほうがいいです。それもできれば3年くらい。脱サラ開業っていうことだとこの条件は非常に厳しいところでしょうが、それでも最低1年くらいは、発注含めて店の業務全般に関わる機会があったほうがいいと思う。確かスリーエフだったかな、委託店長ってかたちで修行してから開業、みたいなシステムもあったと思うんですが、そういうものがあるんだったら積極的に活用したほうがいい。
確かに本部の指導って、たとえば俺がコンビニの仕事を始めた20年前なんかとは比較にならないほどきめ細かくなってます。発注システムだって進化してるし、自分の頭だけを頼りに「商圏」なんていう、数千人からの人間の集団の需要に徒手空拳が向かわなきゃいけないような状況は減ってる。だけど「売る」ための方法は、絶対に自分自身の肌で感じとかないとダメです。ここはもう理屈じゃないです。もちろん本部のオーナー育成システムには、実店舗での研修も期間の長短はあれ入っているはずですが、どんなに長くたって1ヶ月とかそんなもんでしょう(もっと長いのあったらすんません)。それじゃ足りないんです。売れるはずのものが売れなかった、売れるはずじゃなかったものが売れまくった、自分の接客ひとつで余分にひとつ商品が売れた、欠品して悔しかった、そういう経験はひとつでも多く積んでおくべきです。
データは頼りになります。データしか「確実に」頼りになるものはない、ともいえる。だけど、それだけじゃ売れません。これからの季節だと、たとえば冷やし麺なんかは、露骨に気温対応になりますんでデータが頼りなんですけども「最高気温20度だからこれだけ発注、結果これだけ売れた」ということ「だけ」だと、検証が甘くなる。そのときどきの検証だけじゃなく、1年を通じて経験を重ねた結果として「ああ、こういうことなんだ」という納得がなければ「次」につながらないです。最低でも1年、というのはそういう意味でもあります。
あとは人の採用なんかでもそうですよね。春先にはバイトが入れ替わることがあって一時的にシフトがきつくなるとか(いまの俺だ)、あとは客数に対応してどれくらいの人員が必要だとか、なにより、時給で働く側としては「ここから上のラインだと、ちょっともうやってられない」みたいな仕事量がある。最初から経営者目線でやっていては、そういう見積もりだって効かない。
3年っていう数字に別に根拠はないんですが、自分の感覚だと3年でひとまわり、みたいな感じがあります。長く続けてくれるバイトでもだいたい3年くらいでやめてく例が多い、みたいなのもそうだし、なんていうんだろ、3年もひとつところでやっていれば、売上が上がったり下がったりの波っていうものもひととおり見えるんじゃないか、とも思います。その上がり下がりのときでのそれぞれの空気ですよね、そういうのを知っておくのも必要だと思う。
なお、働く店は、可能な限りレベルの高い店のほうがいいです。学べるものが多いですから。まあ、レベルの低い店でも反面教師って意味では学べるものは多かったりするんですけど。両方知っておくことが一番なのかな。ちなみに「オーナー志望です」ということで、1年なりの年限を区切って働きたいというのであれば、少なくともうちの店は歓迎すると思います。まあ、このへんは店によるかなー。いやがる店もありそうだ。
次に、コンビニで働きつつ知識を蓄えていく過程で、死ぬほど多くのコンビニを見てください。いくらフランチャイズシステムっていっても、店の数だけの個性ってのが実はある。いいとこもあれば悪いとこもあります。交差点の反対側にあるっていうだけで立地条件が変わってくるのがコンビニってものです。商品の陳列量から陳列のしかた、置いてある商品の違い、そうしたものでちょっとでも引っかかるものがあれば「なぜそうなっているのか」を考えてみるといいです。
さらに「この店はいい店だ」と思ったら、定点観測もしてみてください。
なぜこういうことが必要かというと、自分がオーナーになるにあたっては、店を選ぶ必要が出てくるからです。そのときに、自分なりに立地条件というのを把握できなきゃいけない。
もちろん本部にも店舗開発担当の人っていうのはいるし、せっかく作る店をつぶしたいわけじゃない。できればちょっとでも売上の高い店を作りたいわけです。だからそうまであたまおかしい立地というのを紹介されるはずはないんですが、最終的に判断するのは自分です。
このへん、はたして何店舗まで紹介してもらえるのかはちょっとわかんないですが、少なくとも2店舗や3店舗は紹介してもらえるんじゃないかと思います。断り続けたらどうなるのかまでは知りません。ただ、紹介されたなかでも選ぶ必要はある。また、店が軌道に乗って複数店経営なんて話になったときには、ますます立地の選定眼は重要になります。
商圏の状況と店の状態(売上とか品ぞろえの傾向とか)を、自分の頭でつなげられるようにならなければならない。なぜ売れているのか、あるいは売れていないのか。この店は食っていける場所なのか、そうでないのか。
経営努力っていうのは、接客なり発注なりまあいろいろあって、これが店の売上を左右する余地は多分にあります。あるんですが、立地勝負ってのもまた偽らざる現実です。それを見極める目を身につけてください。
とまあ、ここまで書いてきたんですけども、実際、法人経営で複数店経営でやってる店で、雇われ店長やってみて、機会を見て独立ってのがいちばん安全な手かもしんないですね。問題は法人経営の店を見つけるのが難しいってことですが。求人とかどうなってるんだろ。
以上、本部の側ではあまり教えてくれないだろうことを中心に書きました。まだまだぜんぜん書きたりてないので、そのうち気が向いたら増補版とか書くかもしんないです。
あーあとあれだ。重要なこと書き忘れてた。
経理とか税制についてはちゃんと勉強しといたほうがいいです……俺がいちばん苦労したのがこれです。コンビニは各種帳票が揃ってるんで、自分で確定申告できないではないんですけど、俺みたいなズボラな人間には地獄の苦労でした。なんだかんだで6年目から税理士に頼みました……。すごい気楽……もう税理士さんなしじゃ生きていけないよぉ……。
いつにも増して秀逸な文章に仕上がっていて笑った。
電カルの議論に通じる。
SMS, cocoyaku.jp
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